長野県飯田市のU建築は、YKK AP(東京都千代田区)との共同プロジェクトにより、同市の中心市街地に近い住宅地にある築50年の空き家の断熱・耐震性能を向上させるリノベーションを行い、工事が完成したことから8月19日、プレス向けの現地説明会を開いた。同住宅は今後、リノベーションや中古住宅の活用をアピールするモデルハウスとして期間限定で運用する。U建築常務の小沢健さんは「資材価格の高騰やインフレに伴う新築住宅の価格上昇を受け、中古活用の(事業の)可能性が高まっている」とし、「空き家対策や移住者への訴求も視野に入れながら、買取・再販を本格化していきたい」と抱負を語る。
リノベーションが完成した住宅は、木造2階建てで延べ床面積は約106㎡。断熱性能は、改修前のUA値3.70W/㎡Kから、HEAT20・G2(省エネ基準の地域区分5地域)に相当する同0.34W/㎡Kまで引き上げた。壁の断熱は柱間にキューワンボード50㎜厚を埋め込み、気密性を確保するため取り合い部にクララフォームを吹き付け、外側に構造用合板・キューワンボード30㎜厚を施工。基礎断熱で、外周部立ち上がりは・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号 6面(2022年9月10日発行)に掲載しています。
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