チームビルディングやチームマネジメント、営業、設計など、昨今の経営スタイルとして「TEAM」が脚光を浴びている。一般的にチームとは、複数人がひとつの目的や目標を達成するために、意志のもとに集まった集団である。しかし、チームの捉え方を間違えると、悪影響にしかならないケースがある。
悪影響の最たるものは、「相互依存性」の状態に陥っているチームだ。互いに依存し、チームとしての意思決定までも、依存する。決められないチームは重要な価値判断が下せず、勝機を逃す。このケースは、案外多いように思う。
また、よくある事例として、過剰な役割分担による遅延化が挙げられる。他人の領域には侵害しないため、動きや流れが詰まる。各自が専門性を極めた“プロフェッショナル集団”であるなら話は別だが、そんな組織は稀だろう。
仲良しこよしで成果は出ない
近年は「みんなで仲良く楽しく働こう」という風潮が強い。決して否定はしない。しかし、そこにフォーカスされ過ぎて、チームの目的や成果にコミットしていないケースが散見される。では、本当に強いチームとはどんなチームなのか・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号 11面(2022年9月10日発行)に掲載しています。
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