YKK AP(東京都千代田区)は9月5日、エクステリア施工技術研修所「DO SPACE 四国」を、四国製造所(香川県綾歌郡)内に開設した。延床面積225m2。
同社は、庭まわりなどへの関心の高まりからエクステリア市場の拡大が期待される一方、エクステリア施工技能者不足や多様化する商品や納まりに対する施工品質の確保が課題となっているとして、2020年1月に「DO SPACE 上尾」(埼玉県上尾市)を開設。施工技能者の育成・レベルアップや高水準な品質を担保するための研修カリキュラムを開発・実行しており、「DO SPACE 四国」では四国、中国、関西エリアを対象にこの取り組みを推進していく。
「DO SPACE 四国」では、カリキュラム開発で得た知見、ノウハウを展開するとともに、受講対象を「エクステリア施工経験のない技能者」まで拡大。建材流通店やエクステリア販工店などの多能工化を支援していく。デッキやバルコニー、テラス囲いなどの完成品がある実技スペースで研修を実施するため、施工実績が少ない技能者でも実践的な施工技術の習得が可能。また、職人技の見える化による伝承、独自技術および省施工治具の開発も進め、西日本エリアにおけるエクステリア事業の強化を図る。
今年度の対応目標件数は、研修回数70回、対象者数300名。
今後、四国エリア以外でも同様の施設を展開予定。施工技能者の育成や施工技能の伝承を推進することで、エクステリア業界の発展やユーザー満足度の向上に貢献するとしている。
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