気象庁は6月2日、台風や前線の影響により、高知と和歌山、奈良、三重、愛知、静岡の各県において、「線状降水帯」が発生したとして、「顕著な大雨情報」を発表しました。激しく強い雨が降り続き、土砂災害や洪水などの危険性が急激に高まっています。
同庁は、土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる住民は、地元の市町村から発令されている避難情報を確認し、直ちに適切な避難行動をとるよう呼び掛けています。
市町村から避難情報が発令しなかったとしても、今後、急激に状況が悪化する恐れがあります。土砂災害や浸水害、洪水害などの危険度については、気象庁の「キキクル」で確認できます。
新建ハウジングDIGITALでは、こうした状況をうけて、台風や豪雨対策に役立つ記事やツールをまとめました。企業としての備えはもちろん、施主対応にもご活用ください。
情報収集に役立つツール・サービス(気象庁・国土交通省)
■ 今後の雨の情報
→ 現時点から15時間先までの雨雲の動きを把握できる(気象庁)
■ 雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)
→ 1時間先までの高解像度な雨雲の動きを把握できる(気象庁)
■ 洪水警報の危険度分布(キキクル)
→ 近くの河川状況を一目で把握できる。洪水の危険がある地域は確認を(気象庁)
■川の防災情報
→全国の洪水の危険度(洪水予報等)が検索できる(国土交通省)
災害リスク情報確認はハザードマップを活用
■ ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
https://disaportal.gsi.go.jp/
【 ハザードマップポータルサイトの使い方 】1. 「重ねるハザードマップ」の「場所を入力」欄に、会社所在地や施主の住所を入力し、検索(虫眼鏡マーク)をクリックする
2. 地図上に対住所の位置が表示される
3. 「災害種別で選択」のなかから「洪水」や「土砂災害」をクリックし、対象住所が色のある(危険性のある)範囲内かどうかを確認する
・「洪水」は、色のある場所をクリックすると、浸水の高さが分かる。仮に0.5メートル未満なら床上まで浸水する可能性は低く、それ以上でも3メートル未満なら、2階建て以上の家なら2階に逃げることで命が助かる
・土砂災害はさまざまな色が塗られているが、特に「警戒区域」に指定されている場合は注意が必要
災害復旧時に読みたい記事
■いま考えたい災害対策 感染リスクを避けた避難と備えとは【#コロナとどう暮らす】
■水害から生活を立て直すために必要なステップは 身の安全から支援制度の確認まで
■【特別寄稿】水害にあったら何をすべきか(長岡技術科学大学大学院・木村悟隆氏)
<前編>・ <中編>・ <後編>
※「平成30年7月豪雨」時に寄稿頂いた内容です。
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