東京カンテイ(東京都品川区)は9月1日、「築10年±5年」「最寄駅から徒歩15分以内」の中古マンションを対象にした「中古マンション相場価格に関する調査レポート(2022年上半期)」を発表した。上半期(1月~6月)における首都圏の中古マンション相場価格(坪単価)は、前期比6.4%増の302.8万円で19期連続上昇し、3期連続で6%以上の上昇率となった。最近では、価格水準が高い東京都(同6.8%増、357万円)と比較して、割安感が強まった埼玉県(8.7%増、187.2万円)、千葉県(9.2%増、170.6万円)での上昇率が大きく伸びている。
東京23区では上昇率が前期比6.7%増から3.9%増(374万円)とやや鈍化。各エリアでもプラスを堅持しているものの、都心3.8%増(515万円)、城南・城西2.2%増(372.8万円)、城北・城東3.3%増(285.1万円)といずれも前期の上昇率を下回った。行政区別では千代田区が8.4%増と最も大きく、9行政区で23区を上回っている。そのほか、横浜市が前期比4.7%増から5.0%増(243.4万円)と上昇率がやや拡大。さいたま市では12.8%増、236.3万円と大幅に上昇し、横浜市の水準に迫っている。
近畿圏は前期比4.0%増、200.1万円と200万円台に達し、2府4県の全てで価格が上昇した。大阪府は3.1%増(197.2万円)と上昇率が縮小したが、京都府は5.5%増(252.0万円)と拡大している。
中部圏は前期比2.4%増、154.3万円と上昇率がやや鈍化。価格水準をけん引する愛知県が1.7%増の158.8万円、名古屋市中心部が0.6%増の202.2万円と上値が重く、かろうじてプラスを維持している。
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