脱炭素化に貢献する省エネ性の高い家づくりを手がけるエコワークス(福岡市)は、天然乾燥の無垢材をはじめとする自然素材にこだわっている。家づくりに対する価値観や思いを共有する川上(素材生産、乾燥・製材)と直接つながり、信頼関係を構築し、ウッドショックの影響で木材価格が2倍に跳ね上がるなかでも、市場価格の変動が小さい山元から安定的に木材を調達。2022年9月期は、過去最高の売上高30億円余りを達成する見通しだ。
同社が家づくりに用いる木材の生産現場を訪ね、ウッドショックによって注目度が高まる国産材をメインに用いる家づくりのモデルケースとして、その取り組みを追った。
同社社長の小山貴史さんは「全国でも1%しか出回っていないという天然乾燥材を使っているのは、住んで気持ちいい、快適だと満足していただける住宅をお客様に届けたいから」と思いを語る。
同社が運営するYouTubeチャンネル「未来のための家づくり大学」に登場する千葉大学・環境健康フィールド科学センター特任研究員の宮崎良文さんによると、天然乾燥された木材は、人工乾燥された木材よりリラックス効果が高いことが科学的に証明されたとしている。また、小山さんは「お客様の声でも木の香りや質感、見た目に満足していただける方が多い」とする。
同社の木材調達を支えているのが・・・
この記事は新建ハウジング8月30日号 16面(2022年8月30日発行)に掲載しています。
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