電通(東京都港区)とエンジョイワークス(神奈川県鎌倉市)はこのほど、空き家・遊休不動産再生の分野において業務提携したと発表した。
これにより両社は、使われていない「蔵」をリノベーションし、宿泊施設に変えるプロジェクトを開始。蔵を一棟貸しの宿泊施設としてチェーン展開するブランド「The Bath & Bed」を立ち上げ、リノベーション案件を推進する。蔵は温度や湿度を一定に保てるため、リノベーションにより快適な部屋作りが可能だという。対象は、すでに運営を開始している神奈川県三浦郡葉山町のほか、富山県中新川郡立山町、長野県上高井郡小布施町と南佐久郡佐久穂町。各案件の参加募集および資金調達には、エンジョイワークスが提供する空き家・遊休不動産再生のためのWebサービス「ハロー!RENOVATION」や購入型クラウドファンディング等を活用予定。
エンジョイワークスは、2017年に「ハロー!RENOVATION」や空き家・遊休不動産専門クラウドファンディングサービスを開始。同ファンドを通じて神奈川県の鎌倉市や逗子市、葉山町を中心に、空き家や遊休不動産の利活用事業に取り組んできた。
電通がマーケティングやクリエイティブ領域で培ってきたスキルと、エンジョイワークスがもつ空き家・遊休不動産再生のビジネスノウハウを掛け合わせることで、空き家問題の解決と地域の活性化、地方創生の実現を目指す。電通は、プロジェクトのコンセプト作りやビジネス戦略立案、「The Bath & Bed」ブランドの育成とIP(知的財産)を活用したサービス開発等の付加価値作りを担う。
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