東レ建材(東京都中央区)が販売している窯業系サイディング材の不燃材料認定に関して、認定された組成と異なる製品を出荷していることが判明した。同社では、これまでに販売した製品の性能を確認するため第三者機関による燃焼試験を実施しており、相応の性能を有する結果が得られる見込みとなったため、既出荷製品の仕様を含む大臣認定の再取得に向けた手続きを進めるとしている。
対象製品の認定番号は「NM―9744」。同業他社へのOEM供給も行っている。建築基準法の規制対象となるのは、鉄骨造の外壁や内装仕上げ等に使用される場合に限られているため、ユーザーには個別に説明を実施。また、すでに、国土交通省への報告や、関係行政庁等への説明を行っているという。
同社によると、同製品の出荷開始時から現在まで、同製品に起因した火災の延焼や避難時の支障など、具体的な問題が発生したとの報告は受けていないとしている。
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