獅子倉工務店(埼玉県朝霞市)社長の獅子倉欣治さんは、家づくり歴30年以上のベテランだが、今でも資格を取ったり研修を受けたりと、学びを欠かさない。それは「お客様には、家を建てたことに後悔してほしくない」から。健康で快適に暮らせ、長持ちする家を提供することを自身の役目と決め、妻と息子の3人で日々家づくりに励んでいる。
同社は1964年、獅子倉さんの父が創業した。祖父も大工で、獅子倉さんは三代目にあたる。幼いころから、漠然と「自分も将来はこの仕事をするんだ」と思っていたという。時は流れ獅子倉さんは大学を卒業。一度は就職したが1989年1月、同社に入社する。当時の同社は「ごく普通の、まじめな工務店」。3年間大工として修業したのち、設計から監督、営業まであらゆる業務を担当した。入社から17年経った2005年、突如父から会社を継ぐように、とのお達しが。獅子倉さんは言われるがまま、父の後を継いで社長に就任。「ただ何となく継いだ、という感じだった」。
健康でいてほしいから
高性能住宅をつくる
2012年、一大転機が獅子倉さんに訪れる。東京大学大学院准教授・前真之さんの講演会に・・・
この記事は新建ハウジング8月20日号 2面(2022年8月20日発行)に掲載しています。
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