YKK AP(東京都千代田区)は、同社が掲げる「第6次中期環境事業計画」(2021~2024年度)の初年度となる2021年度、主要テーマである「気候変動」「資源循環」「水」「生物多様性」の4つの環境課題に取り組み、自社CO2排出量24%削減、廃棄物原単位33%削減を達成したと発表した。
同社では2021年度、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを強化。具体的な取り組みとしては、「気候変動」では、建築物のエネルギー消費量の削減に貢献する高断熱商品や、大型化する台風に対応するシャッターや豪雪に対応するカーポート、コロナ禍に対応した換気商品などの開発・販売・普及を推進。これにより、商品使用時のCO2削減貢献量が2020年度比117%に達した。また、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として「カーボンニュートラルプロジェクト」を発足し、テーマごとにカーボンニュートラル技術ロードマップを策定。その中の「創エネ」では、自社敷地内への自家消費型再生可能エネルギーの導入などを進め、これまでに国内外6拠点に合計2100kWの太陽光発電・小水力発電を導入した。
「資源循環」では、今年2月より黒部越湖製造所にRPF(廃棄物を原料とした固形燃料)の製造設備を導入するなど、社内で発生する廃棄物の削減に取り組んだ。また、製造工程で発生したアルミ屑や樹脂屑を資源として再生させ、原材料に活用するなど、投入資材の削減にも取り組んだ。国内製造拠点の廃棄物再資源化率は100%を維持している。
「水」では、工程内で使用する水の循環利用や漏水対策により、工業用水や地下水の取水量を前年に比べ7%削減。「生物多様性」では、国内外の各拠点で植樹を行うなど、地域のニーズに応じた社会貢献を行った。
今後も、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー実現に向け、ESG、SDGsなど社会が目指す方向性を踏まえた環境政策をさらに深化させ、持続可能な社会に貢献する取り組みを推進していくとする。
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