WARMTH坂口工務店 [富山県富山市]
「社名にあるWARMTHには、休日に家族みんなでゆっくりと過ごしたくなるような、暖かく快適で、木の温もりがあふれる心地いい家を届けていきたいという想いを込めました」。そう語るのは、WARMTH坂口工務店(富山県富山市)社長の坂口智志さんだ。地元の木を使い、伝統の大工の技術を生かしてつくる、性能やデザインにも優れる家が、地域の人たちの心豊かな暮らしを支えている。
21歳から父のもとで大工修業をスタートし、いまも現場でたたき続ける坂口さんは手刻みで加工した木材をあらわしにする、木と大工の伝統的な技術を全面的に生かした家づくりにこだわる。
坂口さんは「僕自身、いまも現役の大工で、父から受け継いで身につけた技術を発揮したいという思いがあるのと同時に、これを生かさなかったら“自分たちらしさ”がなくなってしまうし、(競争の激しい市場に)埋もれていってしまう」と話す。
木のポテンシャル生かす
天然・低温乾燥材を活用
住宅業界で、国産材や地産地消(資源の地域循環)の観点から地域材の活用が叫ばれて久しいが、坂口さんは「真の意味で地元の木の良さやポテンシャルを生かして家を建てるためには、大工の目と技が不可欠なはずだ」と訴える。同社では、製材・乾燥後にプレーナーで指定寸法に仕上げる前の・・・
この記事は新建ハウジング8月20日号 4面(2022年8月20日発行)に掲載しています。
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