新潟県内で中古住宅の買取・再販事業をメインに展開する、まごころ本舗(新潟県五泉市)の新潟支店長(新潟市)を務める平田未来さん(30歳)は、同社社長で父の光一郎さんが会社の方針として掲げる「“やってみる”から始まる」を実践し、買取・再販×性能向上リノベーションの事業化に挑戦中だ。県内の住宅・建築業界の人たちが交流するコミュニティ「住学」に参加。そこで刺激を受け、学びを深めながら、自らの取り組みに生かしている。
数年前まで自社では、そのほかの多くの不動産業を中心とする買取・再販の事業者と同様のビジネスモデルで、20年程度の築浅の中古物件を購入し、塗装のし直しや壁紙の張り替え、水まわりの交換といったコストを抑えた表層的なリフォームを施して、手ごろな価格で販売していた。
しかし、高校・大学と建築を学び、家業(自社)に入った後は、「現場(施工)が分かる設計者を目指すべき」という光一郎さんのすすめもあり、3年間、大工として修業を積んだ平田さんは「より高い建築的なスキルが求められる仕事にチャレンジしたい」という思いを膨らませていった。そんな思いを抱えながら住学の活動に参加。サトウ工務店の佐藤高志さんやネイティブディメンションズ一級建築士事務所の・・・
この記事は新建ハウジング8月20日号 12面(2022年8月20日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。