自然素材を使った省エネ健康住宅を手掛ける家づくり工房(埼玉県川越市)は8月から、自社で独自開発した透湿ルーフィング「スカイワンシート」と通気胴縁「スカイワンブレス20」を地域工務店向けに本格販売している。現場目線でつくられた両製品は施工が簡単で、壁だけでなく屋根に通気層を設けることもスタンダードにして家の耐久性を高めることを目指す。同社社長の落合伸光さんは「自分たちが工務店として、あったらいいな、使いたいなと思うものをつくった」と開発の理由を話す。
同製品は、2016年にJIS基準が設けられた透湿ルーフィングの認定を取得済みという。構成が、アルミ蒸着ではなくアルミ箔の層を含む4層の透湿ルーフィングとしているのが特徴。遮熱性・耐久性が高く、日中の小屋裏内表面温度を約8℃下げることができるという。JISの試験で、50年相当の防水性や耐久性を担保し、機能性を落とさずに屋根の耐久性を向上させることができる。
屋根にも通気層を
当たり前に
落合さんは、オリジナルの樹脂製通気胴縁を合わせて開発・販売することにこだわった。施工を容易にして、透湿ルーフィングに義務付けられている屋根通気のメリットを広げたい考え。落合さんは「まだ現場の9割が屋根に通気層を設けていない」と問題点を指摘。「壁に通気を取るのが当たり前になったのだから、壁の通気層から上がっていく・・・
この記事は新建ハウジング8月20日号 24面(2022年8月20日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。