YKK AP(東京都千代田区)は8月19日、U建築(長野県飯田市)と共働し、中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「南信州 高羽町の家」が長野県飯田市にて完成したと発表した。同プロジェクトの18物件目となる。
同プロジェクトは、全国のリノベーション事業者と連携し、既存戸建て住宅に「断熱」「耐震」を軸としたリノベーションを実施して、住まいの価値が「窓・開口部」でかえられるかを実証するというもの。今回、築50年の住まいに同社の高性能樹脂窓と断熱玄関ドアを採用し、断熱性能を改修前の約10倍に向上。HEAT20 G2相当をクリアする高い省エネ性と健康で快適な居住空間を実現した。また「顔認証キー」や「スマートフォンとの連動」で施解錠する玄関ドアで、防犯性・利便性も向上している。
耐震性能は、同社の開口部耐震商品「FRAMEⅡ」を2カ所に使用し、窓の数や面積を減らさず開口部の耐力壁量を増やしたことで、耐震等級3相当の強度を実現。一般的な新築住宅を上回る「断熱」「耐震」の性能向上にこだわった、和モダンでスタイリッシュなデザインの住宅となっている。
テレワークの浸透による新たな生活スタイルや新築同等の居住性を求める子育て世代を想定した3LDKプランの物件で、地域と連携し、深刻化する空き家問題の解決策のモデル物件として活用する予定。
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