お金の構造の善し悪し
さて、お金の構造には、よしあしがあります。それは、
①コンパクトなお金でたくさんの売上をあげているか?
②お金の蓄積があるか?
③支払能力があるか?
の3つの観点から評価します。これらを評価するのが、ビーエスを見る目的です。
[図3]で説明されているように、
①は[総資本回転率]
②は[自己資本比率]
③は[流動比率]
で見ます。ちょっと専門用語になりますが、できれば慣れてください。どれくらいの数字ならよいのかは、あとで説明します。
経営者の素顔が分かる
ビーエスをみると、その会社=経営者の経営管理のシビアさ、お金に対する意識、数字の強さが手に取るように分かります。
つまりビーエスは、経営者の顔といえましょう。大人としての品格があるか、そうでないかすぐにわかります。
ついでに申しておきますと、元請型工務店では売掛金は基本的にないはずです。なぜならお金をもらわないと、鍵を渡さないはずなので。
ですから売掛金が多い場合、その人が回収に甘いか、できてもいない物件を粉飾で売上計上しているかのどちらかだと判断します。
また、4つの必要なお金以外に経営に必要なものはないのですから、立替金とか貸付金、別荘や高級車、ゴルフ会員権など、お金を生まないものがあるのは考えが甘い、公私混同のそしりをまぬがれません。よく心してください。
※以下は新建ハウジングプラスワン2012年7月号でお読み頂けます。
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