新建ハウジングプラスワンの連載のなかから経営コンサルタントで税理士の小笠原士郎氏による「儲かり続ける工務店のつくり方」の2回目を抜粋して紹介します(新建ハウジングプラスワン2012年7月号掲載)。第1回は、中小企業の業績管理の勘どころを解説いただきました。今回は、経営の結果を端的に示す決算書の分かりやすい見方について。
決算書とは、儲けてお金が残っているかどうかの成績表です。そこには、経営者としてのあなたの力量、考え方、性格、価値観が鏡のように反映されます。
何十年も決算書と経営者の顔を見ていますと、決算書を見ると経営者の顔、姿、話されることが、手に取るように見えてきます。本当ですよ。仕入先や銀行だってあなたの決算書を見て、的確にあなたの力量を見抜いています。
[図1]を見てください。決算書を図にしたものです。私は、決算書を図にして見ることをお勧めしています。
では、この図を使って決算書の見方をお話ししましょう(矢印はお金の流れ)。
小笠原 士郎(おがさわら・しろう)
㈱経営エンジン研究所代表取締役/税理士法人小笠原事務所代表社員
1952年大阪市生まれ、大阪大学経済学部卒業後、㈱クボタを経て会計事務所開業。 現在、財務管理をバックボーンに、経営計画の推進、企業変革や会議のコーディネイト、 後継者・管理者の育成を中心にコンサルティングやセミナーなど幅広く活動中。『儲かり続ける会社づくり』の熱血実践指導には定評がある。セミナーは、専門用語を使わないわかりやすい解説と商売センスと経営者感覚が発揮された明快な切り口で、経営者から高く評価され、メガバンク系シンクタンク、商工会議所などの講演依頼が多い。特に住宅業界の経営に詳しく、大手建材メーカーとの関わりも深い。また、大阪市大阪産業創造館が主宰する後継者塾『なにわあきんど塾』のメーン講師でもある。
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