YKK AP(東京都千代田区)は、全国の住宅事業者を対象に、中古住宅の“断熱性能”と“耐震性能”を向上したリノベーション事例を募集し、優れた作品を選出、その価値を表彰する「性能向上リノベ デザインアワード」を開催する。2020年1月1日~2022年12月31日までに完成の物件が対象。応募期間は12月20日まで。
初開催となる今回は「これからを暮らす家の新しいスタンダードをつくる」をテーマに、「断熱と耐震」「断熱」「耐震」「ゾーン断熱」を行った戸建て・マンションを募集。エントリー作品は、専用サイトにて「性能向上の内容」「価格帯」などを紹介するとともに一般投票の対象となる。1社あたり複数エントリー可能。
テーマに即した取り組みや住宅の長寿命化を目指した工夫・提案、パッシブ設計など8つの評価視点と一般投票の結果から、ノミネート作品を選出。業界有識者などの選考委員が最終選考を行い、グランプリほか各賞を選出する。
選考委員は、東京大学大学院准教授・前真之氏、東北芸術工科大学教授・竹内昌義氏、M’s構造設計/構造塾主宰・佐藤実氏、リノベーション協議会会長・内山博文氏、新建新聞社代表取締役社長・三浦祐成、リフォーム産業新聞社取締役・福田善紀氏、扶桑社リライフプラス編集長・君島喜美子氏、暮らし方冒険家・伊藤菜衣子氏。
結果発表は2023年3月6日。受賞作品は、雑誌、「性能向上リノベの会」エンドユーザー向けページ・ツール等での掲載を予定。
同社は、「性能向上リノベ デザインアワード」を通じて、リノベーションの価値を可視化し、中古住宅の活用とカーボンニュートラルに貢献するリノベーション市場の活性化を目指すとしている。
同社は、「古くなった建物に新築以上の価値をあたえる」をコンセプトに、断熱・耐震性能向上を軸にした安全で快適、省エネな住宅を提供する性能向上リノベーションの普及促進を行っている。2021年には、性能向上リノベーション実証プロジェクトで蓄積した知見やノウハウをもとに「性能向上リノベの会」を発足した。暮らし方・働き方の多様性が広がり、「中古物件」と「リノベーション」のかけ合わせが注目を集めるなか、断熱性能と耐震性能を向上した「性能向上リノベーション」は、省エネで長寿命な住まいとしてカーボンニュートラルに貢献するため、より一層の浸透を図るとしている。
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