東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、7月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏・中部圏は下落、近畿圏は3カ月連続上昇した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比1.5%減の3609万円で2カ月連続下落した。東京都は6037万円(同5.2%増)で2カ月連続上昇。埼玉県(同0.1%増)も2カ月連続上昇した。神奈川県(同5.1%減)は2カ月連続下落、千葉県(同5.2%減)は3カ月ぶりに反転下落した。築古化が進んだ影響などから平均価格は下落しており、築浅物件を売り出す動きが見られなくなっている。
近畿圏は前月比2.9%増の2765万円と3カ月連続上昇した。大阪府は同0.0%と横ばい、兵庫県は同1.7%減で3カ月連続下落した。京都府は26.5%増と大きく反転上昇し、この影響を受けて圏域平均価格が上昇した。近畿圏でも築古物件が流通住戸の主流となっている。
中部圏は前月比3.9%減の2336万円と反転下落した。愛知県は同11.5%減で反転下落したが、前年同月比では2.0%増を維持している。
宮城県は前月比4.0%減の2193万円と2カ月連続で下落し、前年同月比でも9.4%減とマイナス幅が拡大した。福岡県は同17.3%減の1865万円と大きく反転下落。前年同月比も14.6%減となり、1年前との比較でも2カ月ぶりにマイナスに戻っている。
主要都市では、東京23区(前月比1.2%増)、都下(同1.4%増)、横浜市(同3.7%増)、相模原市(同20.0%増)で上昇したが、他都市は下落。近畿圏は「京町家」の流通が増加した京都市(同41.4%増)以外は下落した。中部圏の名古屋市は同24.1%減と3カ月ぶりに大きく反転下落した。仙台市は同10.2%増と大きく反転上昇したが、前年同月比は5.6%減と依然マイナス。福岡市は同0.8%増と2カ月連続上昇、前年同月比も15.5%増で、1年前の水準から大きく上昇している。
調査対象は、敷地面積100m2~300m2の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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