国土交通省は8月4日、「建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令の一部を改正する省令案等」に対するパブリックコメントの募集を開始した。今年6月の「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律」で、住宅トップランナー制度の対象が分譲型規格共同住宅等に拡大されたことや、社会資本整備審議会で検討されている、▽省エネ基準の仕様基準の更なる簡素化・合理化の推進、▽省エネ基準の段階的な引き上げ、▽共同住宅の外皮性能の評価の実態を踏まえた対応――等を踏まえた、省令や施行規則、基準等の改正に対する意見を求める。締め切りは9月3日。
改正内容は、①分譲型規格共同住宅等の住宅トップランナー基準の設定、②大規模非住宅建築物の省エネ基準の引上げ、③共同住宅等の外皮性能の評価方法の見直し、④住宅の誘導仕様基準の新設――など。改正に伴い届出や申請等も所要の改正を行う。
共同住宅等の外皮性能の評価方法の見直しに伴い、共同住宅等の暖房設備及び冷房設備の基準一次エネルギー消費量の算出に用いる外皮性能の数値を見直す。そのほか、外皮の仕様基準の見直しや開口部比率の区分の廃止等の仕様基準告示の一部を改正。また、誘導基準の水準と整合的な外皮の誘導仕様基準及び一次エネルギー消費量の誘導仕様基準の告示を制定する。
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