「新建ハウジング」最新8月10日号のトップ記事では、ドイツ生まれの高性能木製窓「スマートウィン」を、国内で「佐藤の窓」としてライセンス生産・販売するレインボーオーシャンビュー (香川県丸亀市、佐藤大治代表)の新たな動向について紹介します。
同社は全国の工務店と協働する新組織「スマートシェルジャパン」の発足を呼びかけ、7月28日、高性能な家づくりに取り組む13社が同市内に集まりました。
同日の発足会で佐藤さんは、「ドイツでは木製サッシの普及率が20%を超えているのに対して日本では0.1%と“ほとんど無い”に等しいわずかなシェア。木造住宅のつくり手として、木を使い、育てることにアプローチしているわれわれが、国産材を活用した木製窓を普及していくことで、セーブエナジーや脱炭素に貢献し“ブループラネット”を実現しよう」と述べます。アフターの拡充や施工指導、加盟社連携など今後の動向を詳報します。
ニュース面では、伊田工務店(兵庫県神戸市)の事例を紹介。同社は市内にSE構法で建てた木造4階建ての「すぎ歯科クリニックビル」の完成見学会をエヌ・シー・ エヌ(東京都港区)と共催しました。近年は脱炭素化やSDGs、 ESG投資が加速し、木造という選択肢が普及している中、地元に深い人脈を有する工務店にとって、新築住宅に次ぐ事業経営の柱を構築するチャンスが到来しています。
連載では、松尾和也さんが施主目線で考える「本当に役立つ、施主側から見た工務店の通信簿」を提案します。住宅では、断熱・密、構造、耐久性、パッシブ、設計力、デザインセンス、経営的な側面では「従業員の入れ替わりの激しさ」「持続可能性」などの項目分けができると言及。まずは失格点をなくて「全体的にバランスよく高得点を狙おう」と述べます。紙面の項目と照らし合わせて、自社の現在地を確認してみてください。
「家はつくらない 心豊かな人生をつくる 石橋常行の経営哲学」では、工務店リーダーのあり方に物申します。昨今の働き方改革に端を発した効率化について「疑問がある」とし、その本質を見極める必要性を強調。ムダはなくすべきではあるものの、効率化だけを追い求めては「絶対に見えない景色がある」として、今の時代のリーダーに「次世代を担う若者の未来を考えた育成をしてほしい」と呼びかけました。
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