プロットしてみる
商圏の割り出しについては、違うアプローチをすることもできます。
あなたが今まで作った家、もしくは関わった家を地図上にプロットしてみるという方法です。
これは商圏を割り出すというよりは、自社の商圏を明確化して社内で意識を共有する、という方が適切かもしれません。
プロットしてみるというのは、平面で、つまり二次元であらわすということです。あなたの会社が既に家を建てている、もしくはリフォーム等で関わったことのあるお客様の家を、すべて地図上に点で表していきます。実際に地図上でどこにあるかを表示してみるのです。
各担当者個人の記憶や、ばらばらの書類に記されている文字データをひとつにまとめて、視覚的に分かるようにしてみるのです。
そうして自社を中心に円を描いてみる。実際の地理条件によって、点の分布は偏っているでしょう。楕円であったり四角かったりするかもしれませんが、実際の結果としてそれが現在の自社の商圏であるということは目に見える事実として、わかるようになります。
そうすると自社の商圏を漠然と都道府県や市町村単位で捉えるのではなく、また特定の誰かの記憶や認識に頼るのではなく、「自分の会社の商圏は、ここなんだ!」と、社内の大ベテランでも去年入った新入社員でも、誰でも一目見ればはっきりと理解できるようになります。
言われてみると単純なことのようですが、やったことのある方はほとんどいらっしゃらない。視覚化という作業は、実際にやってみるとじつに様々な発見があるものです。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。