硝子繊維協会(東京都新宿区)はこのほど、持続可能な循環型社会に貢献するための新たな取り組み「グラスウールアクション 2030」を策定したと発表した。
リサイクルガラスを主成分としたグラスウールは、優れた断熱性から住宅、ビル建築、設備機器向けなど、幅広い用途で快適環境の創造や省エネルギーに貢献している。市場では、新築住宅・建築物の省エネ化・高断熱化や一般建築物の木造化、建築分野におけるDX化などが進む一方、既存住宅での高断熱化の停滞や少子高齢化、人口減少、建築関連技能者の不足などが課題となっている。
「グラスウールアクション2030」では、「グラスウールの普及推進により快適・健康な環境づくりを通して持続可能な循環型社会に貢献する」をビジョンに、市場環境を考慮し、グラスウールで解決できる課題・解決すべき課題に向けた実施項目・検討項目を策定。アクションプランとして「高性能グラスウールの普及」「新築・既築における省エネ・高断熱住宅の推進」「正しい施工法の普及活動」「建築関連技能者不足対策への協力」「リサイクル対応」などを設定した。出来る限り定量評価が可能な指標を示し、継続的に検証することで目標達成およびSDGsの実現に貢献するとしている。
同協会では「グラスウール2030アクションプラン」に基づき、グラスウールのPRツールの作成・発信、断熱等性能等級5以上並びに等級6・7の推進、簡易化(GWS)工法の普及や施工マニュアルの充実、「充填断熱マイスター認定制度」を活用した技術者養成の推進などに取り組んでいく。
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