スノーピーク(新潟県三条市)はこのほど、大東建託(東京都港区)との共同プロジェクトとして、野遊びの知恵を防災に取り入れ、地域のコミュニティをプロデュースするBOUSAI賃貸住宅「nonoka(野の家)シェアフィールド」を始動したと発表した。
同プロジェクトは、「防災に強い賃貸住宅」を目指す大東建託と、「野遊びができる家。」を提案するスノーピークが、互いの理念や取り組みに共感したことから始まった。「防災」を「野遊び」というより身近で日常の文化とすることを目標に、賃貸住宅を人とつながりコミュニティを創出する場とし、新しい体験価値の提供を目指す。
同プロジェクトの「野の家」には、自然の中で遊び、生きる知恵を身に付けながらワクワク暮らす賃貸住宅という意味が込められている。外と内がシームレスにつながり、家にいながら自然が感じられる賃貸住宅を中心に、住民同士のコミュニケーションを育む焚き火ラウンジや住民以外も利用できるゲストハウス、防災グッズ・アウトドアグッズを販売するショップなどを設置予定。住民向けに野遊びを通じた防災訓練なども行っていく。
今回、第1フェースとして、両社とプロジェクトを考え、地域創生につながるコミュニティ創りを行うオーナー・パートナーの募集を開始する。コンソーシアム(共同事業体)として、防災を軸に地域性に合わせた持続可能なコミュニティ拠点の開発と、地域と人の「つながりのしくみ」を創っていく考え。防災アドバイザーのプラス・アーツ(神戸市)のもと、「nonoka(野の家)」の防災力向上に努めるとしている。
同社は2015年から、住空間において「野遊びできる家。」を提案する「アーバンアウトドア事業」を展開しており、住宅向け商品のラインナップ強化に加え、マンション開発、分譲地開発等にも積極的に参画している。同プロジェクトでは、オートキャンプで培ってきた野遊びの知見とアーバンアウトドア事業での経験を活かし、リアルなコミュニケーションを生み出すコミュニティを創出するシェアフィールドを実現することで、地域創生に貢献するとしている。
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