LaVidaは、家具から考える家づくりを展開している。もともと100年続く家具屋だが、工務店として住宅の設計・施工も始め、現在は各地の工務店と協業して自社家具を軸とした住宅のプロデュースも行う。家具屋だからこそ実現できる暮らしの提案を行っている。
※この記事は、デジタル配信用に再編集したもので、掲載内容は取材時のものです。
LaVidaは1925年に家具屋として創業、およそ15年前から家具だけでなく、住宅事業にも進出し、注文住宅を手掛けている。「家族の暮らしを支え、暮らしの中心であるダイニングテーブルからすべてが始まる」と社長の渡部信一郎さんが話すように、同社のメインの家具であり、住まいの中心でもあるのはダイニングテーブルだ。そのほかチェア、テレビボード、ベッドなどで基本的な家具をそろえるほか、キッチン、洗面台、玄関収納といった造作家具の全てを常用の家具職人が製作している。
自社製の「a(エー)テーブル」は高さ700mm、奥行800・850mm、幅1350~1800mmなどが基本サイズで、生活者が快適に使える寸法と質感は、同社が長年かけてたどり着いたものだ。まず、このテーブルを顧客自身に決めてもらうことが同社の住まいづくりの入り口となる。
ユニークな家具の提案手法
同社の入り口として、もうひとつ重要な意味を持つのは、郡山市内のオフィスに併設されたショールームでの提案手法だ。顧客にヒアリングを行い、仮の間取りを・・・
この記事は、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン2021年1・2月号 空間の質を高める造作家具・建具』(2021年1月30日発行)P.36~に掲載しています。
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