帝国データバンク(東京都港区)は8月8日、2012年7月の全国の企業倒産件数と負債総額を集計、発表した。
調査によると、7月の倒産件数は943件(前年同月比▲2.3%)で2カ月連続で前年同月を下回った。その背景として、復興需要効果を受ける東北(26件、前年同月42件)で倒産件数が大幅に減少していることに加え、土木工事を中心に建設業(238件、前年同月比▲15.6%)が9カ月連続で前年を下回っていることを挙げた。ただし、減少幅は前月の2ケタ(12.6%)に比べると縮小している。
一方、負債総額は7152億1200万円(同+252.5%)で、今年最大を記録した。
主因別の内訳では、「不況型倒産」が799件で84.7%を占めた。「円高関連倒産」は17件判明、「金融円滑化法利用後倒産」は41件判明し、どちらも過去最多を記録。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。