日本政策金融公庫総合研究所は7月29日、中小企業景況調査(2022年7月)を公表した。中小企業の売上げDIは▲6.4で、6月からマイナス幅が5.2ポイント拡大。今後3カ月(7~9月)の売上げ見通しDIは2.4で6月から1.2ポイント低下した。建設関連は売上げDI、売上げ見通しDIともマイナス幅の拡大が続いている。
調査は7月中旬に、三大都市圏の同公庫取引先900社(首都圏451社、中京圏143社、近畿圏306社)を対象に実施(このうち建設業は79社)。593社(65.9%)から回答を得た。
資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」)は、6月の7.0から5.7に低下。金融機関貸出態度DI(「緩和」-「厳しい」)は6月の32.8から31.8に低下した。
売り上げの動向について、最終需要分野別での建設関連の売上げDI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、6月から3.3ポイント低下し▲5.7。2カ月連続のマイナスとなった。今後3カ月の売り上げ見通しも3.8ポイント低下し▲1.9で、マイナスに転じた。
利益額DI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、6月から1.0ポイント低下し、▲0.9となった。最終需要分野別の建設関連の利益額DIは、8.5ポイント上昇し1.2となった。
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