ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は、平林林業(茨城県久慈郡大子町)と共同で、茨城県久慈郡大子町において第1回植樹体験会を開催した。
同イベントは、同社の従業員を対象に林業の基本を学ぶ座学と、実際の現場で植樹する2部構成として開催。座学は、平林林業が主導し、林業の年間の仕事と日本の森林の状況について講話を行った。木材となる樹木は樹種により35年~40年が標準伐期齢と言われているが、最も高い価値で流通するのは樹齢50年~60年の立木とされていること、そのためには伐採だけでなく、計画的な植樹と育成、間伐が必要となることを学んだ。その他、樹齢が一定年数を過ぎると炭素呼吸量が減少し、かつ樹齢30年以上が経過した杉は大量の花粉を飛ばすため、伐採~植樹~育成~間伐の循環をすることで、炭素呼吸量を増やし花粉を減らせることも学んだ。植樹では、座学で学んだことを基に実際に植樹をしている現場へ行き、平林林業の指導のもと杉の苗木を30本植えた。
同社は、2017年に「ダイバーシティ推進室」を設立しており、性別や国籍、障がいの区別なく様々な人材が多様な働き方を実現するための施策に取り組んでいる。その結果「新・ダイバーシティ経営企業100選」や「なでしこ銘柄」を獲得するなどの評価を得ている。2021年6月には、この組織を発展させ「サステナビリティ推進室」を発足。サステナビリティ推進室では、ESGやSDGsについて社内に周知するため、従業員の研修で講話を行うなど啓発活動を積極的に行っている。今回、その一環として、木材活用への理解促進を目的に同イベントを開催した。
今後は、座学や植樹の内容をブラッシュアップし、毎年恒例の行事としていくことで「KEIAIの森」づくりを目指す。また、植樹体験会を通してSDGs宣言の目標15「陸の豊かさも守ろう」への理解促進を図っていきたいとする。
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