建築未経験の女性社員でも年間50棟の「品質管理」ができる時代に―。
現場管理のIoTロボットやVR(仮想現実)を企画開発するlog build(ログビルド、神奈川県藤沢市)は、事務所に居ながらリモートによる遠隔操作によって、ライブ中継で現場の品質管理を行うシステムLog Meet(ログミート)を開発した。現場に行かない品質管理によって、現場監督の業務を効率化し、負担軽減と生産性向上を実現。家づくりのDX化が加速し、深刻化する人手不足の解消につなげる。
同社は、昨年9月から関連会社の工務店ecomo(エコモ、藤沢市)で実証実験を行ってきた結果も踏まえて、このほどサービス化にこぎ着けた。早ければ9月にも全国の工務店に向けて提供開始する意向だ。
地域工務店にとって品質管理は家づくりにおける「一丁目一番地」だ。施工中や竣工後に欠陥や問題が発覚すれば、地元での信用問題に発展し、経営に大きな損害を与えかねない。しかし、こと現場では職人不足や高齢化が加速する一方で、そのしわよせが現場監督の負担の増大につながっている。現場の品質管理も監督の能力によるところが大きく、それが家づくりの品質にバラつきが出る要因にもなっている。
近年、品質管理の部門を設置する工務店も増えてきた。しかし・・・
この記事は最新号『新建ハウジング紙面 7月30日号 1-3面』に掲載しています。
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