東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、6月の主要都市における新築小規模一戸建て(土地面積50m2以上100m2未満)の供給動向を発表した。三大都市圏では、平均価格がいずれも2カ月ぶりに上昇に転じている。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比2.8%増の5040万円で、マイナスだった前月から反転上昇した。東京都は6205万円(同2.0%増)で2カ月連続上昇。神奈川県(同0.8%増)、千葉県(同5.8%増)、埼玉県(同4.3%増)はいずれも前月からプラスに転じ、5月の下落から回復。全面高となった。
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比1.4%増の3697万円と反転上昇した。大阪府は3594万円(同2.9%増)でプラスに、兵庫県は4073万円(同0.3%増)で2カ月連続上昇となった。近畿圏では、2カ月連続で下落した京都府(同7.7%減)を除いて上昇しており、5月の下落傾向から回復。好調を維持している。
中部圏(4県)の平均価格は、前月比4.1%増の4005万円と反転上昇した。愛知県は4094万円(同3.1%増)でプラスとなり前年同月比では9.0%増。中部圏全体では前年同月比8.3%増となった。
主要都市では、首都圏で川崎市・相模原市、近畿圏で神戸市・京都市が前月より下落したものの、他都市では上昇した。小規模戸建ては価格水準が低いため、建築コスト高由来の価格上昇が継続しているとみられる。
調査対象は、敷地面積50m2以上~100m2未満の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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