シオン(岩手県矢巾町)は7月、国産の機能性木部塗料の新商品「木守り専科(きまもりせんか)杉の赤身けし」を発売した。
内装仕上げ材としては敬遠されることが多かった杉の赤身材(心材)を白太材(辺材)のように見せることにフォーカスした塗料を開発。
1回塗りで、赤身材の長所である耐久性を生かしながら無垢の白太材と同様の見た目に変え、長期間にわたって灰色化を防ぐ。白と赤がはっきり分かれた源平材も均一に着色することができるほか、杉以外の樹種にも利用可能とする。これを使うことで杉の赤身・白太材の需給ギャップを解消し、赤身材の内装利用を広げたいとする。
「HARD」「SUPER HARD」「WOOD PROTECT」の3タイプをラインアップ。HARDとSUPER HARDは亜麻仁油や天然顔料などの自然由来の原料を使用した屋内外用、WOOD PROTECTは自然素材ベースに油性フッ素樹脂や高UVカット剤等を配合して高耐候性をもたせた屋外専用。屋内では天井、床、建具、家具など、屋外では外壁やウッドデッキに使うことができる。
内容量は1・4・8・16L。塗布面積は約20平米/L(1回塗りの目安)。税別価格はHARD・SUPER HARDが7200円〜、WOOD PROTECTが1万600円〜(業務用価格もあり)。
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