東急建設(東京都渋谷区)と野原ホールディングス(東京都新宿区)は、東急建設の「増築工事における、BIMモデル活用による生産性向上の検証」において、施工BIMデータからのデジタルツイン活用・連携による乾式壁に関わる建材の精密プレカット施工と、その効果実証を共同実施した。
同実証は、東急虎ノ門ビルの増築工事において実施。ビルの内装工事の一部を従来施工とBIMデータからの精密プレカット施工(BIMプレカット施工)に分け、現場施工の生産性(工数)や廃材・CO2 排出量、安全性などを実数実測のうえ数値化。その結果、従来施工に比べ、BIMプレカット施工は現場作業の生産性向上、廃材・CO2 排出量の削減、安全性の複数面において具体的な効果を確認できたという。
具体的には、BIMプレカット施工により、LGSの組み込みや石膏ボードの貼り作業時間が 30~50%減少したほか、LGS・石膏ボードのプレカット施工により、現場での高速カッター使用回数が4割減った。また、プレカットBIMモデルで建材数量を正確に把握できることで適切な数量の建材発注が可能となり、現場廃材量(CO2重量%)が4.6%削減した。
同実証は、国土交通省「令和3年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業(パートナー事業者型)」に採択されたもの。
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