不動産仲介透明化フォ―ラム(東京都中央区)は8月2日、都内にある使っていない住宅を、借り手が自由に改修できる賃貸サービス「カ・ケ・ハ・シ」の提供を始めた。
カ・ケ・ハ・シは、築年数が経過した戸建ての空家やなかなか借り手がつかない賃貸住宅を改修して貸せるようにするサービス。従来のように貸し手がリフォームを行ってから賃貸に出すのではなく、借り手が無料で自分の好みに改修できるのがポイント。近年、自分でリフォームを行いたいというニーズが20〜30代で高まっており、こうした借り手の需要に応えることで空家問題の解決にもつながるとする。
改修は、事前の建物診断により居住できる最低限の工事を必ず盛り込むようルール化。建物の所有者の承認を得たうえで工事を行い、工事期間中の工務店とのやり取り、提携リフォームローンの紹介などは同社が引き受ける。
費用は、建物の所有者が負担。借り手好みのリフォームを許可することで、賃料アップが可能になる。また、借り手は自分の好みを反映して改修できるため、住まいへの愛着がわき長く大事に利用してくれるというメリットもある。
今後、借り手募集サイトを立ち上げ、リノベーションやリフォームが得意な工務店やデザイン会社との提携も視野に入れている。フェイスブックページでは先行して会員募集を始める。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。