厳しさを増す住宅市場で、自分らしく生き残ることを模索する「小さな工務店のためのブランディング講座」。今号は「予算」を中心としたお話です。
住宅業界を襲うこれまでにない危機
コロナ禍やウッドショックに加えて、ここ数カ月は建材・資材の高騰が激しく、地域工務店が得意としてきた予算2500万円前後のお客さんに向けた“リーズナブルな木の家づくり”を困難なものとしています。また、行列ができる工務店であればあるほど、着工時の資材の値上げをどうお客さんに納得してもらうかも悩み多き問題となってきています。
賃金が上がらない中で、物価だけが上がるスタグフレーションな状況下では、こだわってコストが掛かる家づくりをしている割にその価値を伝えきれていない工務店は、間違いなく苦しい状況に追い込まれると思います。
予算にあわせる危険性
建築コストが上がっているのはどこも同じです。「3000万円以下で」という予算ありきの家づくりでなく、「このクオリティの家づくりは、今このくらいは掛かる」ことに納得し、そこにお金を払ってくれる層に対してアプローチしなくてはいけません。
コストダウンしようにも・・・
この記事は最新号『新建ハウジング紙面 7月20日号 12面』に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。