工学院大学(東京都新宿区)は、「デジタルツインラボ」を活用した分野横断型デジタル教育を今年の秋に開始すると発表した。建築・都市のデータサイエンスと、建築構造や設備、建築デザインのモノづくりを融合させた教育を展開し、建築・都市産業のDXに貢献する人材育成を目指す。
同事業で活用するデジタルツインラボは、現実の建物やまちをデジタル空間に再現し、リアルとデジタルの双子(ツイン)を構成することで、現実空間と、シミュレーションを加えた仮想現実を連動する教室群を形成している。建築のリアルスケールとデジタル技術を同時に体験することで、参加型のアクティブラーニングを喚起する。
授業は、BIM、建築設計、都市防災分野でデジタルを駆使した実務・研究経験を有する専任教員が主に担当。ビジュアルプログラミングによるプログラミング的思考法の基礎や、GIS(地理情報システム)を用いた都市データの可視化、分析の基本技術を習得させ、アルゴリズムの構築力、明確な論理を組み立てる力や、スケールが巨大な建築・都市産業で対象全体を可視化する力を養っていく。
同事業は、文部科学省「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の採択を受け導入したもの。
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