無垢材を使ったデザイン住宅を手掛けるなかやしき(福岡県築上郡)と西日本工業大学(福岡県北九州市)はこのほど、同大学が開発した制震デバイス「ダイナミックファスナー」の普及を目的とした産学連携協定を締結した。
「ダイナミックファスナー」は、耐震性能と地震の揺れを吸収して建物の揺れ幅を抑える制震性能を兼ね備えたハイブリッド構造の制震デバイス。木造住宅の筋交い金物を同デバイスにかえるだけで、住宅の耐震・制震を実現する。なかやしきでは、このデバイスを設置した住宅を、「おうちまるごと制震シェルター」と名付け販売も行う。
今後は、同大学が専門的な技術支援を実施。両社は同デバイスと揺れ幅解析ソフトの普及啓蒙活動の一環として、見学会やイベント、開発責任者の教授による講演、解析シミュレーション体験など、さまざまな活動を行いながら、「地震で倒壊する家ゼロ」に向けて、安心して暮らせる環境づくりを推進していく。
8月に無料解析ソフトをリリース予定。10月には東京ビッグサイトで開催の「Japan Home&Building Show」に出展する。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。