工務店・住宅業界のキーパーソンたちは、今の厳しい市場をどのように見つめ、それを乗り越えていくためにどのようなシナリオを描いているのか。
工務店経営者や住宅産業の各分野の専門家、経営コンサルタント、評論家など、さまざまな立場の方に4つの質問をぶつけ、回答・提言してもらった。自社の置かれている環境と照らし合わせながら多角的に読み解くことで、危機突破のヒントが見えてくるはずだ。
Q1.いま住宅業界が直面する危機とは?
A.
直近では、資材価格の高騰と、そこからくる顧客マインドの冷え込みが危機に見えようが、本当の危機は、市場のターゲットが、「定常的」で「周辺を含まない個」に収斂しようとしていることだ。住まい手は建物と呼応し、建物は周辺環境と呼応する。これを忘れることは、文化的な死と言えるほどの危機ではないか。
Q2.危機に対し、すぐにやるべきことは?
A.
地域から何が得られて、何を残せるか、という家づくりをすること。地域材利用などの地域経済への寄与はもちろんのこと、地域の気候エネルギーを利用すること、建築で主張せず、……
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