LIXIL住宅研究所(東京都江東区)は6月末に、沖縄を除く全国の一戸建てに居住する既婚の男女を対象に、今夏の家庭での節電等をテーマにアンケート調査を実施。7月8日に結果を発表した。電気料金の高騰について、「自宅の家計費に影響があると思う」との回答が 84.7%に達したほか、「今夏、自宅で節電に取り組む」との回答が 93.4%となった。調査の有効回答は708。
調査項目のうち、今夏の電気料金の高騰の影響に関する質問では、「深刻な影響があると思う」34.0%、「若干影響がある」50.7%で、合わせて8割を超えた。
また、今夏の自宅での節電意向については「徹底的に取り組もうと思う」11.9%、「できるだけ取り組もうと思う」54.8%、「最低限の取り組みはしようと思っている」26.7%で、9割以上が何らかの形で節電に取り組む考えを示した。このうち、節電に取り組む理由としては、「家計への負担を少なくしたい」が最も多く61.0%、次いで「社会全体で協力すべき」40.8%、「電力を使いすぎると急な停電などが心配」30.1%と続いた。
節電対策としては、「扇風機を使用」55.1%、「冷房の設定温度を高めに」49.8%、「すだれやよしずを置く」34.6%、「家屋が集うリビングなどを集中的にエアコンで冷やす」30.3%などが上位に挙がった。
住宅に関して、「省エネ性に優れたパッシブデザインの住宅について興味があるか」との質問には、「どちらかというと興味がある」が最も多く40.7%。「とても興味がある」13.6%と合わせて5割以上が興味があると回答したが、「興味はない」も25.4%あった(下表)。
この「興味がある」「とても興味がある」と回答した人のうち、住まいの建て替え・新築の際にパッシブデザインの住まいの検討について聞いたところ、7割以上が検討したいと回答した(「ぜひとも検討したい」10.9%、「できれば検討したい」58.8%)(下表)。
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