国土交通省は7月13日、2022年度のスマートシティ実装化支援事業として14地区を選定した。都市活動や都市インフラの管理・活用を高度化する「スマートシティ」の実装に向けて、内閣府、総務省、経済産業省、国交省が連携し、合同公募・審査を行ったもので、併せてコンソーシアムの検討に対する助言や情報提供等の支援を行う「ハンズオン支援地区」も4地区選定した。
今回実装化支援事業に選定した地区は例えば、▽自宅から病院での受付・受診・会計までの一体でシームレスなサービス導入を目指し、病院バスでの顔認証と病院受付との連動、病院内での受付無しでの受診、後払い会計の実証等を行い、患者負担を最小化するモデルケースを検証(茨城県つくば市)、▽スマートロボティクス技術による業務支援・代替の実現等を目的とし、複数ロボットの導入時の技術面・運用面の課題解決に向けた、ロボットのインシデント対応システムの検討及び対応体制の構築等を行う(東京都大田区)――などの提案があった。
そのほかの、選定地区は次の通り。
▽命を守るデジタル防災プロジェクト事業(福島県会津若松市)▽スマート・ターミナル・シティさいたま(さいたま市)▽2022年度大丸有リ・デザイン実証事業(東京都千代田区)▽Smart City Takeshiba (東京都港区)▽スマートシティぎふ推進プロジェクト(岐阜市)▽既存アプリとの連携等による拠点施設からまちなかへの人流波及効果検証事業(愛知県岡崎市)▽交通結節点のスマート化によるにぎわいのある安心安全なまちづくり(愛知県春日井市)▽デジタルツインを活用した避難誘導による行動変容検証事業(京都府精華・西木津地区)▽位置情報活用の有効性及び貢献ポイントによる来街者の行動変容に向けた実証事業(大阪府大阪市)▽観光拠点・防災道の駅中心の複数分野における高度化・自動化事業(和歌山県すさみ町)▽松山スマートシティプロジェクト(愛媛県松山市)▽荒尾ウェルビーイングスマートシティ(防災セキュリティ見守り分野)
また、ハンズオン支援地区の選定団体は次の通り。
▽仙台市×東北大学スーパーシティ構想推進協議会▽伊勢志摩観光プラットフォーム推進協議会▽三重広域連携スーパーシティ推進協議会▽一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会
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