case.2 参創ハウテック[東京都文京区]
家守り活動は、紹介やリフォーム受注につながる、重要な顧客接点のひとつ。参創ハウテック(東京都文京区)では、新築時から家守りにつながる品質管理を徹底し、引き渡し後は顧客管理のDXと専任担当者の配置で、500件近い顧客のアフターをもれなくカバーしている。社長の清水康弘さんは、家守りは工務店の基本中の基本だとし「ベタな工務店こそこれから残っていく存在」と話す。
プロダクトとメンテナンスが工務店の基礎
清水さんは、プロダクト、プロモーション、メンテナンスの3つが工務店経営には欠かせないと説く。プロダクト(ものづくり)を核とし、メンテナンス(家守り)も怠らないのが理想的な工務店だという。また、プロダクトとメンテナンスは強い相関関係を持つ。質の低いものづくりはクレームを生み、クレームが多いとアフターを敬遠したくなる。プロダクトの質は悪循環の原因だ。そのため、家守りを実践する前に「まずは(新築時の)品質管理を徹底すること」が不可欠になる。清水さんは「新築注文住宅事業は製造業」と捉え、ものづくりの質を上げることにも力を入れてきた。
家守りのスタートは新築時の標準化
品質管理のためにまず取り組んだのが標準化だ。各部の納まりをまとめた標準仕様書は、現場では「絶対的な存在」。全ての現場監督は仕様書を携帯し、これに沿って工事を進める。標準化とは「毎回同じ」にすること。ミスがあっても“ いつもと違う” と気づきやすくなる。突き詰めると工業化の可能性もあるが・・・・
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