工務店・住宅業界のキーパーソンたちは、今の厳しい市場をどのように見つめ、それを乗り越えていくためにどのようなシナリオを描いているのか。
工務店経営者や住宅産業の各分野の専門家、経営コンサルタント、評論家など、さまざまな立場の方に4つの質問をぶつけ、回答・提言してもらった。自社の置かれている環境と照らし合わせながら多角的に読み解くことで、危機突破のヒントが見えてくるはずだ。
Q1.いま住宅業界が直面する危機とは?
A.
この間のショックの連続でいきなり危機ということになったが、危機という認識はどこから来るのか。その危機は、顧客を喪失するものか、顧客の信頼を失うものなのか、実態とイメージの乖離という視点で見ると、工務店の危機の現在性が見えてくる。
実態的に顧客喪失は、重なる原価の超値上がりにあって、これまでの顧客に対して、値上がり分の価値増強を物語化しえない工務店に顧客喪失という波が押し寄せる。見積もり、工期、品質管理などに一環した思想性が求められる。
それがないと、この先、工務店を稼業とするのは苦しむだけとなる。法的規範によってもリアルな数値で大儀が求められる時代に適合し得ない(外部の専門性に依拠)という後進性から生まれている危機。大工だけではなく、1棟の住宅を構想し、形にしていく人材のそろい方に欠損が大きくなっている工務店に存在の危機が迫っている。
Q2.危機に対し、すぐにやるべきことは?
A.
もはや生存域で呼吸をしている工務店としか危機意識は共有できない。時代環境は、一気に地滑りを起こしたごとくに変化した。生存域工務店がこの危機的状況のなかで何を必至の課題とするのか。言うまでもなくそれは・・・・・
続きは「工務店のための危機突破読本2022」
(2022年6月30日発行、定価1980円)でお読みいただけます。定期購読者の皆様には新建ハウジング6月30日号の付録としてお送りしています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。