三協立山(富山県高岡市)が7月12日発表した2022年5月期決算は増収減益となった。売上高は全事業で増収となり、全体で前期比13.1%増の3405億円となったが、営業利益は前期比17.2%減の37億8200万円、経常利益は20%減の41億9800万円だった。親会社株主に帰属する当期純利益は77.6%減少し3億9500万円で、前期から12億円減った。(*2022年5期から「収益認識に関する会計基準」等を適用、前期比は参考値)
国内外でコロナ禍からの回復傾向が続き収益は増加したが、建材事業などの各事業で価格改定を推進するも、アルミ地金、電力、燃料、鋼材などの資材価格高騰に加え、国際情勢の悪化や為替の変動により減益となった。
建材事業は、売上高は1821億9100万円となり前期から15億円増収となったが、利益については、25億1500万円となり前期より12億円の減益となった。新設住宅着工戸数の持ち直しやマンションなどのリフォーム需要を取り込んだこと、また、在宅時間の増加や換気・非接触対応商品などの需要増はあったものの、アルミ地金などの原材料価格高騰が大きく影響した。
2023年5月期は、売上高は前期比10.1%増の3750億円、営業利益32.2%増の50億円、経常利益11.9%増の47億円、純利益は25億円を見込む。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。