三菱電機(東京都千代田区)は換気機器「ロスナイ」用に、業界トップクラスの70%の高効率(従来は64%)を実現するエレメントを開発した。
エレメントは全熱交換換気のいわば心臓部的な役割。今回は空気の通り道である「風路」の風を通りやすくするため、たわみ防止用のリブの高さ・形状・素材などを変更することで「新風路構造」を開発した。
新構造では、高さが風路の3分の1の樹脂製の細リブで、紙製の仕切板を両面から挟み込んで固定。これにより通り抜ける風の圧力損失を低減し、換気能力を下げることなく同一サイズのエレメント内で仕切板の枚数を従来より114枚増やし551枚にすることに成功。全熱交換効率を70%に向上できたとする。
新開発のエレメントを採用した業務用ロスナイは、今年12月以降に個別受注品をはじめとして製品化を進める予定という。
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