小林創建(長野県松本市)は5月、インターネット上にVR(仮想現実)を活用した住宅展示場「小林創建VRタウン」を公開した。リアルに近い感覚で場所や時間を問わずに気軽に同社の家づくりを体感できるネット上の拠点で、ネットを駆使して情報収集しながら家づくりを検討する人たちへのプロモーション強化を狙う。
同社社長の小林稔政さんは「戸建てを検討する人の住宅見学の件数は2.5件で年々減少傾向にある。コロナの影響もあるが、ネットで容易に情報を取得できることも関係している」と指摘、「いまはホームページやSNSのクチコミ、YouTubeなどで情報収集し、ある程度狙いを定めてからモデルハウス見学を始める。そういった人、行動パターンを想定してVRタウンを開設した」と話す。また、コロナ禍でモデルハウス見学が完全予約制になるなど、「以前に比べて見学のハードルが上がっている」ことへの対応策でもあるという。
VRタウンには、自社が手がけた注文住宅と2種類の規格住宅の計7棟を展示している。制作にあたっては、リアリティを追求し、オーナーの協力を仰ぎ、実際に暮らしている住宅をそのままVR化。間取りや床・壁・天井の素材・色、キッチン・収納、家具・小物類まで忠実に再現した。全方位を自由に閲覧することができる。展示場の周囲には松本市をイメージした街並みや地元のシンボル「松本城」を配置し、背景には北アルプスの山並みも置いた。
ポイントは“リアルな声”実際の暮らしをイメージ
小林さんは、他社のVR住宅展示場と差別化したポイントとして・・・・
この記事は新建ハウジング6月30日号 7面に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。