2022年、工務店はどんな荒波に揉まれているのか―。
資材の値上がり、展示場の来場者減、多様化・高度化する生活者のニーズ――さまざまな危機が、工務店を次から次へと襲っている。今、工務店が直面している危機を具体的に把握すべく、新建ハウジングではアンケート調査を実施。その結果を、「資材ショック」と「集客受注異常」を中心に解説する。
1 資材ショック
大部分が10%以上の値上がり
2021年春に起きたウッドショックを皮切りに、ありとあらゆる資材の価格が高騰している。原価上昇が住宅価格に与えている影響について聞いたところ、約7割が昨年から10%以上は上昇していると回答。「20%以上」値上がりしている、との回答も1割弱に上った。
特に影響が大きいのが木材、とりわけ構造材や合板だ。96.9%が影響の大きさを指摘している。羽柄材や造作材も67.0%に。木材以外ではコンクリート(39.2%)、金属系外装材(33.0%)の割合が特に高く、設備やサッシも25%前後となった。また、原油価格の上昇を受けて値上がりするガソリン代や光熱費も、今後は影響が大きくなっていきそうだ。
上昇分を全額転嫁できているのは22.7%で、残り7割以上は自社で負担していると答えている。「ある程度(5割未満)」が51.5%で最も多いが、「全額」負担している会社も10.3%を占めるに至っている。
新築1棟あたりの利益率も、値上がり分の負担が響いているのか、5割以上が減少する見通しだと回答した。リフォーム・リノベーションでは「横ばい」の見通しが54.6%を占めるものの、今後には不安も残る。
2 集客受注異常
紹介・口コミはSNSよりも強し
集客や受注の状況については、明暗がくっきりと・・・
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