野原ホールディングス(東京都新宿区)のVDC(Virtual Design & Construction)事業開発部はこのほど、モーター駆動式の自動回転雲台「Matterport Axis(マーターポート アクシス)」の販売を開始した。
360°自動的に回転するため、スマートフォンを装着することで一貫性を保った空間撮影が可能。従来の360°撮影で課題となっていた手ぶれや位置合わせの誤差を防ぎ、実空間を忠実に再現した、より精度の高いデジタルツイン(3D/VR空間モデル)を作成できる。
同商品を建設現場で活用することで、だれでも自身のスマートフォンを使って高品質なデジタルツイン工事報告書を作成可能。デジタルツイン工事報告書はビジュアル的に空間を捉えやすく、立体・平面ビューや情報・メディアを付加できるマータータグ機能、関係者間でコメントやファイルをやりとりできるノート機能などにより、コミュニケーションを円滑化。再撮影や再実測によるタイムロスを軽減でき、工事の進捗・品質管理者が現場状況を把握しやすくなるため、労働時間の改善にもつながるとしている。
また、不動産業界においては、賃貸物件の管理や入退去時の記録、原状回復・修繕の証拠など、物件担当者による日々の業務報告への利用にも適す。
価格は、Matterport Axis(雲台)、持ち運び用キャリーケース、リモコン、三脚のセットで1万5180円(税込み)。小型かつ軽量で持ち運びしやすく、付属リモコンで遠隔操作も可能。
初年度販売目標は300台。国内正規販売をリセラーサイトにて販売する。
同社は、同商品の普及により、XR(VR/AR/MR)や360°画像で建設業界の工事進捗・品質管理をアップデートし、建設プロセスの脱アナログ化と現場従事者の利便性向上、働き方改革を支援するとしている。
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