日本政策金融公庫総合研究所は6月30日、中小企業景況調査(2022年6月)を公表した。中小企業の売上げDIは▲1.2で、5月から3.5ポイント低下。今後3カ月(6~8月)の売上げ見通しDIは3.6で5月から5.9ポイント低下した。建設関連は売上げDI、売上げ見通しDIともマイナス幅が大きく拡大している。
調査は6月中旬に、三大都市圏の同公庫取引先900社(首都圏451社、中京圏143社、近畿圏306社)を対象に実施(このうち建設業は79社)。637社(70.8%)から回答を得た。
資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」)は、5月の4.5から7.0に上昇。金融機関貸出態度DI(「緩和」-「厳しい」)は2.0ポイント低下し32.8となった。
売り上げの動向について、最終需要分野別での建設関連の売上げDI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、5月から7.0ポイント低下し▲2.4。3カ月ぶりのマイナスとなった。今後3カ月の売り上げ見通しも8.8ポイント低下し1.9となった。
利益額DI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、5月から1.3ポイント低下し、0.1となった。最終需要分野別の建設関連の利益額DIは、7.4ポイント低下し▲7.3となった。
そのほか、黒字企業割合は3.0ポイント低下、赤字企業割合は1.8ポイント上昇。販売価格DI(「上昇」-「低下」)は0.4ポイント低下し28.5。仕入価格DI(「上昇」-「低下」)は5.1ポイント低下し65.0となった。
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