こだわりの強い建て主と二人三脚でリフォームに取り組んでいた現場でのこと。工程は順調に進み、木工事も一段落。ほっと一息をついていたところ、キッチンの施工後にクレームが。「換気扇の取り付け方がイメージと違う!」という電話に驚いて現場に向かうと、思ってもみなかった事態が待っていた。【住宅ライター:渡辺圭彦】
今回のリフォームでは、リビングの改装、開口部の交換とともにキッチンのリニューアルが大きなポイントになっていた。建て主夫妻はともに30代。中古住宅を購入後、しばらく生活して住み心地をチェックしてからリフォームにのぞんだというだけあって、要望は具体的。設計の打ち合わせだけでなく、着工後の現場にもしばしば姿を見せていたという。
「夢と理想にあふれていて、非常に積極的な方々でした。私も期待に応えなければと張り切っていたんです」。依頼を受けたリフォーム会社の担当者K氏もこのように語る。
熱心な建て主と二人三脚。意思疎通もできていた“はずだった”
問題となったのは、キッチンの換気扇の取り付け方だった。老朽化した既存のシステムキッチンを撤去し、新たにキッチンを造作することが求められていた。建て主が望んだのは、・・・・
この記事は最新号『新建ハウジング6月20日号13面』に掲載しています。
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