国土交通省が6月30日発表した5月の新設住宅着工戸数は、前年同月比で4.3%減少し、6万7193戸だった。貸家は増加したが、持家と分譲住宅が減少し、全体では15カ月ぶりに減少に転じた。同月の直近10年間の水準では、新型コロナウイルスの急速な蔓延により着工休止などが相次いだ2020年に次いで低い水準となった(2020年5月:6万3939戸)。季節調整済み年率換算値は前月比6.5%減の82.8万戸で2か月連続で減少した。
持家は前年同月比6.9%減の2万1307戸で、6カ月連続で減少した。持家も直近10年間で2020年に次いで、下から2番目の低水準となった。
一方、貸家は3.5%増の2万5942戸で15カ月連続の増加となったが、水準としては直近10年間で下から3番目の水準。分譲住宅は、8.5%減の1万9595戸で4カ月ぶりに減少した。マンションの減少が大きく響いた。一戸建ては1万1905戸で13か月連続の増加となったが、0.9%増と微増にとどまっており、国交省では「好調」とは言い難く、今後も注視が必要としている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。