経済産業省の総合資源エネルギー調査会の建築材料等判断基準ワーキンググループ(座長=田辺新一・早稲田大学教授)は6月20日、断熱性能の評価区分を現行の4段階から6段階に増やすことや、新たに日射熱取得率を3段階で表示するなど、新たな窓の性能表示制度に関する報告書を取りまとめた。資源エネルギー庁は報告書を受け、関連法令の改正や一般消費者向けガイダンスなどを策定し、来年度から新たな表示制度を運用する方針。
新たな表示内容は、参照しているJIS A 4706の2021年2月の改正を踏まえた。JIS A 4706は、改正前は窓の断熱性を熱貫流率に応じてH-1(4.65)~H-6(1.90)の6段階で表示していたが、改正後はH-7(1.5)、H-8(1.1)を追加し8段階とした。さらに、日射熱取得性をN-1(日射熱取得率1.00)~N-3(0.35)の3段階で評価する項目を新設した。
この改正を受け、新たな性能表示では、星マークを6段階に設定し、各等級と星の数との対応を見直した。さらに、日射熱取得率に応じて3段階のマークで、日射熱取得性を表示することとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。