住友林業(東京都千代田区)、中央日本土地建物(東京都千代田区)、関電不動産開発(大阪市)、サンケイビル(東京都千代田区)の4社は、米国の大手デベロッパーCrow Holdings
傘下の集合住宅開発会社 Trammell Crow Residential(TCR)と共同事業会社(SPC)を設立し、ワシントン州シアトル近郊で賃貸用集合住宅の開発プロジェクトに着手すると発表した。12月に着工し、2025年3月の完成を目指す。
同プロジェクトは、日本企業4社それぞれの子会社がJVを組成し、そのJVとTCRが共同出資したSPC(特別目的会社)が実施する。2021年4月に発表したAlexan Alderwoodプロジェクト、同年10月に発表したAlexan Bothellプロジェクトに続く開発案件となり、これらの協業を通じて信頼関係を深めた住友林業、中央日本土地建物、関電不動産開発の3社に、米国不動産市場への参入を計画していたサンケイビルが加わる形となる。
同プロジェクトの事業地は、シアトル都市圏の中でも特に人口増加や雇用成長の著しいイーストサイドのウディンビル市に位置。地域一帯の複合開発「Harvest」の一角を占め、ショッピングモール、ブティックホテル、スパなども整備される予定。周辺には田園風景が広がり、徒歩圏内に川沿いの小道「the Sammamish River Trail」も整備されるという。都市計画で市街化が抑制されている地域に隣接しているため、物件周辺の豊かな自然環境が永く保全される貴重な立地も特徴となっている。建物面積は、住戸が1万8910m2、商業施設が3317m2、住戸数は221戸。構造は5 階建ての木造・RC 混構造で、地下2階がコンクリート造、上層5階が木造となる。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。